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もう臭わない!タオルの生乾き臭を防ぐ原因・対策・予防の完全ガイド
2025/07/22

目次
なかなか取れないタオルの生乾き臭に悩まされていませんか?とくに雨の日や部屋干しでは、どうしても乾きにくく、嫌な臭いも発生しやすいですよね。実はそんな生乾き臭のお悩み、多くの方が抱えているんです。
この記事では、タオルの生乾き臭に悩んでいる方に向けて、生乾き臭の原因や具体的な臭いの取り方、さらに日常的にできる予防策まで、わかりやすくご紹介します。
タオルの生乾き臭の原因は?
そもそもタオルの生乾き臭は、主に「モラクセラ菌」という雑菌が繁殖することで発生します。モラクセラ菌は、生乾きの衣類を汚れと一緒に数時間放置していると、発生しやすくなります。そのため、洗濯後にすぐ干さずに放置しておくと、湿った状態が続くため菌が増えやすくなるでしょう。
菌が繁殖してタオルの繊維に生乾き臭が染み込むと、普段通りの洗濯ではなかなか落ちにくくなります。とくに、厚手のタオルを放置したり風通しの悪い場所で干したりしている場合、より生乾き臭が発生しやすくなるため注意しましょう。
今すぐできる!タオルの生乾き臭の取り方
具体的なタオルの生乾き臭の取り方としては、主に以下の方法が挙げられます。
- 60℃以上のお湯につけ置きして消毒する
- 重曹を入れたお湯につけ置きする
- コインランドリーの高温乾燥機を使う
60℃以上のお湯につけ置きして消毒する

モラクセラ菌は60℃以上の熱に弱いため、お湯に短時間つけ置きするだけで、多くの菌を除去できます。60℃以上のお湯にタオルを20〜30分ほどつけて、その後すぐに洗濯機で普段通りに洗えば完了です。直接タオルにお湯をかけると、生地を傷める可能性があるため、必ずつけ置きましょう。
洗面器などにお湯を入れてつけ置きする場合は、途中で冷めないように差し湯することが大切です。
バスタオルやフェイスタオルのように、頻繁に使う種類のタオルでも、この方法を活用すれば手軽に生乾き臭を取り除けます。
「タオルの臭いがどうしても残る」「しっかり除菌したい」と感じたら、煮沸消毒のやり方と注意点を詳しくまとめたタオルの臭いをスッキリ除去!煮沸消毒の方法と注意点まとめも、あわせてご覧ください。
重曹を入れたお湯につけ置きする

40〜50℃のお湯に大さじ1杯程度の重曹を溶かし、タオルを30分ほどつけ置きすることで、菌や皮脂汚れを分解して生乾き臭を取り除けます。つけ置き後は、普段通りに洗濯機で洗ってから、すぐ乾かしましょう。
ただし重曹はアルカリ性なので、繊維が弱っているタオルに使うと傷みや変色の原因になる可能性があるため注意してください。とくに「長時間つけ置きする」「使用量が多い」というケースでは、生地にダメージを与えやすくなります。そのため、必ず使用量を守り、長時間のつけ置きは避けてください。
コインランドリーの高温乾燥機を使う

家庭用乾燥機より高温で乾かせるコインランドリーの乾燥機は、生乾き臭対策として有効です。80〜120℃の高温で短時間乾燥することで、菌の除去と乾燥が同時に行えます。洗濯後の湿っている状態のタオルを持ち込めば、短時間でふんわりと仕上がり、臭いもほとんど感じなくなるでしょう。とくに「雨で外干しが難しい」「急ぎで乾かしたい」といった場合に便利です。
ただし、あまり利用頻度が高いと、今度は高温が原因で生地を傷める可能性があるため注意しましょう。
生乾き臭が強くても「酸素系・塩素系漂白剤」の利用は避けよう
タオルの生乾き臭が気になると、より強力な「酸素系・塩素系漂白剤」を使いたくなるかもしれません。しかし、基本的に利用を避けたほうがよいでしょう。
漂白剤はタオルの繊維に負担をかけるため、生地が硬くなったり肌触りが損なわれたりする原因になります。とくに塩素系漂白剤は効き目が強いため、タオルの縮み毛羽立ち、色落ちなどの原因になりかねません。
そのため、タオルの柔らかさや肌触りを保ちながら長く使いたいのであれば、酸素系・塩素系漂白剤の利用は控えましょう。
タオルの生乾き臭を防ぐには「洗濯後にすぐ干すこと」が一番大切!
タオルを清潔に保つためには、「洗濯後にすぐ干す」ということが重要です。タオルを洗った後に放置すると、湿気が残ってしまい菌が繁殖しやすくなります。とくに、洗濯機の中に長時間入れたまま放置することはNGです。
洗濯が終わったら、洗濯機からすぐに取り出して風通しのよい場所で干すことで、菌の繁殖を抑えられるでしょう。
日頃から意識しよう!生乾き臭の予防策
日常的に少しの工夫を加えるだけで、生乾き臭は予防できます。ここでは、簡単に取り入れられる予防策を紹介します。
- 防臭対策が施されたタオルを普段から使う
- たっぷりの水を使って洗濯する
- 風通しのよい場所で干す
- (部屋干しの場合)干し方を工夫する
- 定期的に洗濯機を掃除する
防臭対策が施されたタオルを普段から使う

「抗菌防臭加工されたタオル」「乾きやすい素材のタオル」などは、菌の繁殖を抑える効果があるため、利用するとよいでしょう。例えば、マイクロファイバーやリネンなどの素材で作られたタオルであれば速乾性があるため、湿気をすぐに飛ばして生乾き臭の発生を抑えられます。
防臭対策を施したタオルをお探しであれば、「制菌防臭ホテルタオル」もぜひご検討ください。制菌防臭ホテルタオルには、臭いの原因菌を抑制するナノファイン100による制菌防臭加工を施しているため、99.99%の制菌・防臭効果を誇ります。そのため、部屋干しでも安心です。
サイズ展開はハンド・スタンダードフェイス・ビッグフェイス・バスの4種類。ご家庭の用途に合わせて選べます。
たっぷりの水を使って洗濯する
水量が少ない状態で洗濯すると、汚れや菌が十分に洗い落とせず、生乾き臭の原因になります。そのため、なるべく1回の洗濯物の量を減らして、たっぷりの水でまんべんなく洗えるようにしましょう。タオルをまとめて洗いたい場合は、なるべく水量設定を「多め」にすることで、洗浄力がアップし生乾き臭を除去しやすくなります。

風通しのよい場所で干す

タオルを干すときは、なるべく洗濯物同士の間隔を空けて風が通るように工夫することが大切です。重なったまま干してしまうと、乾くまで時間がかかり、菌も増えやすくなります。
(部屋干しの場合)干し方を工夫する
部屋干しをするときは、できるだけ早く乾かせるよう干し方を工夫しましょう。具体的には、以下のような方法がオススメです。
- 扇風機やサーキュレーターを使って風を送る
- エアコンの風が当たる場所で干す
- 除湿機を併用する
- 「三角干し」や「じゃばら干し」などで、なるべくタオルが空気に触れる面積を増やす
- 洗濯物同士の間隔を拳1個分空けて干す

定期的に洗濯機を掃除する

洗濯機の洗濯槽が汚れていると、タオルを洗っても生乾き臭の原因となる菌が再び付着しやすくなります。そのため、定期的に洗濯槽クリーナーなどで掃除をして、清潔な状態を保ちましょう。
他の洗濯物に臭いを移さないようタオルは分けて保管しよう

生乾き臭がついたタオルを放置すると、他の洗濯物にまで臭いが広がる恐れがあります。とくに湿ったタオルは、乾いた衣類に臭いを移しやすくなります。そのため生乾き臭が気になるタオルは、ビニール袋などに分けて保管することがオススメです。
何度洗っても生乾き臭が取れなければ買い替えよう

「繰り返し洗濯しても生乾き臭が消えない」「日頃から予防策を行っても臭いを防げない」という場合は、タオル自体に寿命が来ているかもしれません。何度洗っても臭いが残るタオルは、繊維の奥に菌が付着している可能性があります。とくに長く使っているタオルは、見た目がキレイでも、内部に汚れや菌が蓄積されている場合があります。ぜひ、思い切って買い替えることも検討してみてください。
洗濯や干し方に注意してタオルの生乾きを予防しよう!
タオルの生乾き臭を除去するには、以下のような方法がオススメです。
- 60℃以上のお湯につけ置きして消毒する
- 重曹を入れたお湯につけ置きする
- コインランドリーの高温乾燥機を使う
さらに、洗濯後すぐに干す、通気性のよい干し方を意識するだけでも予防効果は大きくなります。
そして何より、生乾き臭対策には、防臭効果のあるタオルを選ぶのが効果的です。日々の快適さを求める方には、ぜひ取り入れてみてほしいアイテムです。
清潔で快適な毎日を過ごすために、タオルの使い方・選び方をぜひ見直してみてくださいね。