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タオルの2大産地「今治・泉州」の特徴は?製法の違いも含めて解説

2026/07/06

タオルの2大産地「今治・泉州」の特徴は?製法の違いも含めて解説

洗顔後やお風呂上がり、キッチン周りなど、毎日の暮らしに欠かせないタオル。何気なく選んでいる方も多いかもしれませんが、実はタオルは産地によって製法や使い心地に違いがあります。

日本のタオル産地として特によく知られているのが、愛媛県の「今治」と大阪府の「泉州」です。どちらも長い歴史を持つ国産タオルの代表的な産地であり、今治タオル・泉州タオルは「2大産地」のタオルとしても知られています。
今治タオルは、ブランド力や独自の品質基準で知られ、ギフト用としても選ばれやすいタオルです。一方、泉州タオルは、後晒し製法による清潔感や吸水性のよさが特徴で、毎日の暮らしにも取り入れやすいタオルです。

そのほか、三重県のおぼろタオルなど個性ある国産タオルもありますが、本記事では、今治タオルと泉州タオルの特徴の違いや用途に合わせた選び方を中心に解説します。自分用のタオルや贈り物を選ぶ際の参考にしてみてください。

日本のタオルの2大産地は「今治・泉州」!

日本のタオルは、「愛媛県の今治」「大阪府の泉州」が2大産地として知られています。

今治は、愛媛県今治市を中心としたタオルの産地です。約130年にわたってタオル産業が受け継がれており、糸を染める工場やタオルを織る工場などが200近く集まっています。
良質な水や職人の技術を活かしたタオル作りが行われており、独自の厳格な品質基準を満たした商品のみが「今治タオルブランド」として認定されます。今治地域は温暖な気候や豊かな水源に恵まれており、この水によって綿本来の柔らかさを十分に引き出し、繊細で色鮮やかなタオルを生産できているのです。

泉州は、大阪府南部の泉州地域にあるタオルの産地です。明治時代からタオル作りが行われており、日本のタオル産業発祥の地として知られています。
織り上げたあとに余分な糊や油分を洗い落とす「後晒し製法」によって、清潔感や吸水性のあるタオル作りが続けられてきました。

こうした産地ごとのタオルの歴史を知ると、「なぜ今治タオルは高いブランド力を誇っているのか?」「なぜ泉州タオルは日常使いしやすいタオルとして親しまれているのか?」などの背景が見えてきます。

タオルの歴史について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

タオルの産地を知ることで好みや用途にマッチするタオルを選びやすくなる!

タオルを選ぶ際、サイズや色、価格、肌触りや吸水性、乾きやすさ、デザインなど、重視するポイントは人によって様々あるはずです。さらに「産地ごとの特徴」まで知っておくと、自分の好みや使うシーンに合うタオルを選びやすくなります。

例えば、普段使いのタオルを選ぶのであれば、後晒し製法による清潔感や吸水性を備えた泉州タオルも選択肢のひとつです。あるいは、結婚祝いや出産祝い、内祝いなどのギフト用として購入するなら、ブランド価値が高く上質な今治タオルが最適です。

このように、今治タオルと泉州タオルの産地ごとの特徴を知っておけば、用途に合わせて最適な商品を選びやすくなります。

ブランド力と品質基準で知られる愛媛県「今治タオル」の特徴

まず、ブランド力と品質基準で知られる愛媛県「今治タオル」の特徴を見ていきましょう。

  • 良質な天然水を活用し柔らかく肌触りのよいタオルを生産できる
  • 独自の「5秒ルール」など品質基準が設けられている
  • 「先晒し先染め」製法によって綿本来の柔らかさを引き出している
  • 職人が丁寧に品質を守りながら生産している

ちなみに、今治で作られたすべてのタオルが「今治タオル」ブランドとして認定されるわけではありません。今治タオルブランドとして販売されるためには、今治タオル工業組合が定める品質基準をクリアする必要があります。そのため、認定品を選びたい場合は、ブランドマークや商品説明を確認しておきましょう。

良質な天然水を活用し柔らかく肌触りのよいタオルを生産できる

今治には、蒼社川の伏流水をはじめとする、不純物が少ない良質な軟水が流れています。この軟水は糸や生地に優しいため、晒しや染めの工程に水を使うことで、綿が本来持っている柔らかさを引き出しやすくなります。また、軟水は染色にも適しているため、繊細で鮮やかな色を表現しやすいでしょう。
このように、今治ならではの良質な水によって、気持ちよい柔らかさや肌触りを持つタオルが生まれています。

独自の「5秒ルール」など品質基準が設けられている

今治タオルブランドには、吸水性や耐久性などに関する独自の品質基準が設けられています。とくに知られているのが、タオル片を水に浮かべたときに5秒以内に沈み始めるかを確認する「5秒ルール」です。
今治タオルブランドとして認定された商品は、吸水性を含む複数の品質基準をクリアしています。使い心地のよさを一概に数値だけで判断することはできませんが、一定の基準に沿って品質が確認されている点は、タオルを選ぶうえでの安心材料になります。

「先晒し先染め」製法によって綿本来の柔らかさを引き出している

先晒し先染めとは、糸の状態で不純物を取り除き、色を染めてからタオルを織り上げる製法のことです。今治タオルでは、この「先晒し先染め」の技術が用いられています。
不純物が極めて少ない今治の軟水から、さらに不純物を取り除いたうえで染色することで、より吸水性と柔らかさを引き出しやすくなります。
また、先に糸を染めてから織ることで、複数の色の糸を使った柄や、立体感のあるデザインを表現しやすい点も特徴です。このように肌触りだけでなく、見た目の上質感やデザイン性も大切にしたい方にとって、今治タオルはおすすめといえます。

職人が丁寧に品質を守りながら生産している

今治タオルづくりでは、素材選びや糸さばき、織、染料の調合、晒し、染色など、さまざまな工程があります。職人がこうした各工程にこだわりを持って生産することで、長きにわたって今治タオルの品質を守り続けています。

今治タオルの商品一覧はこちら

日本のタオル発祥の地として知られる大阪府「泉州タオル」の特徴

続いて、日本のタオル産業発祥の地として知られる泉州で作られている「泉州タオル」の特徴を確認しましょう。

  • 「後晒し製法」によって高い清潔感を誇る
  • 不純物が少なく肌の弱い方や赤ちゃんにも優しい
  • 使いはじめから吸水性が高い
  • 毎日の暮らしに取り入れやすい

「後晒し製法」によって高い清潔感を誇る

「後晒し製法」とは、タオルを織り上げた後に、晒しや水洗いを行う製法のことです。
織り上げたばかりのタオルには、製造工程で使われる糊や綿本来の油分などが付着しています。こうした不純物が残っていると、水を弾いてしまい吸水性を十分に発揮できません。しかし、後晒し製法によって織り上げた後に不純物をしっかり洗い落とすことで、清潔感があり抜群の吸水性を持つ状態で使い始められます。
毎日の洗顔後やお風呂上がりで直接体に触れるタオルだからこそ、おろしたての段階で気持ちよく使えるのは大きな魅力です。

後晒し製法を含めて、タオルの基本的な製造工程については、以下の記事で詳しく解説しています。

不純物が少なく肌の弱い方や赤ちゃんにも優しい

上記のように泉州タオルは、後晒し製法によって糊や油分などの不純物をしっかり落としてから仕上げるため、肌に触れたときの感触が優しくなります。そのため、敏感肌の方だけでなく、赤ちゃん用のタオルとしても使いやすいでしょう。
とくに、赤ちゃんの肌は大人よりもデリケートなため、吸水性だけでなく、肌に触れたときのやさしさにも気を配りたいところです。

使いはじめから吸水性が高い

タオルを織り上げた後に不純物を洗い落とすことで、綿が本来持っている吸水性を引き出しやすくなります。そのため、購入したばかりの状態でも水を吸いやすく、最初から気持ちよく使えるでしょう。
とくに洗顔後やお風呂上がりに使うタオルは、肌をゴシゴシこすらなくても水分を吸ってくれるものを選びたいですよね。泉州タオルなら、使い始めから吸水性を実感できるため、フェイスタオルやバスタオルとしてぴったりです。

毎日の暮らしに取り入れやすい

泉州タオルは、後晒し製法による清潔感や吸水性を備えており、毎日の暮らしに取り入れやすい点が特徴です。そのため、「家族分のタオルを揃えたい」「洗面所・キッチン・バスルームなどで気兼ねなく使いたい」といった場合にもおすすめです。
タオルは毎日肌に触れるものだからこそ、吸水性や肌ざわり、扱いやすさのバランスを見ながら選ぶことが大切です。

「毎日の暮らしに、清潔感や吸水性にこだわった国産タオルを取り入れたい」という方にも、泉州タオルは選びやすいでしょう。
泉州タオルの商品一覧はこちら

毎日使うタオルは「吸水性・肌触り・扱いやすさ」で選ぼう

毎日使うタオルを選ぶのであれば、「吸水性・肌触り・扱いやすさ」という3つのポイントに着目するとよいでしょう。この3つが揃っているタオルであれば、風呂上がりや洗顔時、手洗い時など、日常的に気持ちよく使えます。

この「日常的に気持ちよく使いたい」という部分を重視するのであれば、泉州タオルも選択肢のひとつです。泉州タオルは、後晒し製法によって余分な糊や油分などを洗い落としているため、使い始めから吸水性を実感しやすく、肌に触れたときのやさしさも魅力です。

また、毎日使うタオルは、洗濯を繰り返しながら使うものです。家族用や洗い替え用として複数枚をそろえる場合も、吸水性・肌ざわり・扱いやすさのバランスを見て選ぶとよいでしょう。

各産地のタオルがおすすめの人

今治タオルと泉州タオルは、どちらも日本を代表する国産タオルです。上記で解説したように、それぞれに特徴があるため、重視したいポイントや使うシーンに合わせて選びましょう。それでは改めて、産地ごとに「それぞれのタオルがおすすめの人」を紹介します。

今治タオルがおすすめの人

  • ギフト用にブランド力のあるタオルを選びたい
  • 上質感のあるタオルを贈りたい
  • 品質基準が明確なタオルを選びたい
  • 色柄やデザイン性も楽しみたい

泉州タオルがおすすめの人

  • 日常的に使うタオルを選びたい
  • 使い始めの清潔感を重視したい
  • おろしたてから吸水性のよいタオルを使いたい
  • 赤ちゃんや肌の弱い方にも使いやすいタオルを選びたい

産地の特徴を押さえて用途や好みにマッチするタオルを選ぼう!

日本の代表的なタオル産地には、愛媛県の今治や大阪府の泉州などがあります。どちらも国産タオルを代表する地域ですが、製法や特徴はそれぞれで異なります。

今治タオルは、柔らかな肌触りや高い吸水性が独自の品質基準によって担保されているのが特徴です。ブランド力もあるため、ギフト用のタオルを選びたい方にも向いています。
一方、泉州タオルは、後晒し製法による清潔感や吸水性の高さが特徴です。日常使いしやすい価格帯の商品が多いため、家族で使う普段使いのタオルとして選びやすいでしょう。

このように、タオルは毎日使うものだからこそ、肌触りや吸水性、扱いやすさを踏まえて選ぶことが大切です。産地ごとの特徴を知ったうえで、用途や好みに合うタオルを見つけてみてください。

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紹介した商品

執筆・監修 タオルソムリエ 奥英明

執筆・監修

奥 英明

ヒオリエ 商品部 部長 タオルソムリエ

タオル製造業界で25年以上にわたり、商品企画および品質管理に従事。タオルの製造にも精通し、これまで数多くの製品開発を手がけてきた。「タオルソムリエ」の資格を持つタオルのプロフェッショナルとして、専門的な視点から日常に寄り添うタオルの選び方やケア方法を分かりやすく解説している。

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